不動産投資をはじめようとする人が,とりあえず物件を1つ購入すべきである理由とは

私は,かれこれ20年以上投資を続けているのですが,主に不動産をメインに投資をしていますので,これから不動産投資を始めようとする人から,まずは何から始めたらいいかとよく聞かれます。

この問いに対して,私は,毎回,長期的なスタンスで不動産投資をしようと考えているのであれば,まずは1つ不動産を購入することから始めるべきであると答えています。

いきなり不動産を購入するというのは相当勇気がいる行為だと思うのですが,不動産投資をよく理解し,その世界で成功しようとするのであれば,おそらくこれが一番の早道だと思います。

不動産を購入しなければ得られない知識・経験,繋がれない人脈,得られない情報があるからです。

不動産を購入すると知識と経験が手に入る

不動産投資は,不労所得を得る手段ではなく,あくまでも事業です。

不動産投資では,購入時,客付時,維持・管理時,売却時等の各段階で様々な手間と費用を必要とします。

不動産を購入したら,以降,自動的に家賃が入ってくるものではありません。

特に,維持・管理については,入居者の属性による様々な面倒なトラブルが発生しえます。

そのため,物件を初めて購入した人は,最終的に当該物件を売却をして利益確定するまでの間に,大小様々な失敗を経験します。

不動産投資での失敗は,即損失につながりますので,ダメージが小さい小額物件で経験しておくべき事項といえます。

面倒くさいことこの上ない失敗ですが,この失敗経験は,次に物件を購入しようとする際の大事な判断材料となります。

リアルな失敗経験こそが,自分を成長させてくれる先生となるのです。

不動産を購入すると情報が手に入る

また,1件物件を購入すると,購入者の下に届く情報の質・量が飛躍的に上昇します。

特殊なツテを持たない人が,不動産を購入しようとする場合,通常は,不動産会社を通じて購入することとなります。

この点,どの不動産会社でも,優良物件の売り出し情報が手に入った場合,以下の手順でさばきます。

①自社での購入検討

②太い顧客に直接提案

③見込み客に直接提案

④インターネット等に公開する

インターネット上にあふれている物件に魅力的なものがない理由は,魅力的な物件であれば前記①~③を経る間に売れてしまうからです(この②③がいわゆる川上物件と呼ばれるものです。)。

そのため,不動産会社から優良物件を購入したいと考えれば,前記の②(少なくとも③)に該当する人物になる必要があります。

色々な物件を見て,優良物件の目利きができるようになれば,不動産会社に資料提供を要求するなどして③になることはできます。

もっとも,さらに良い物件購入を希望するのであれば②になる必要があります。

この点,ひとたび物件を購入して取引実績を作れば,その不動産会社(特に担当者)の顧客として②になりえます。不動産会社としても,買う可能性がある人に物件を紹介した方が効率的だからです。

不動産会社の顧客数は,その会社によっても異なりますが,不動産会社の1人の担当者が,何十人も太い顧客を抱えていることは通常なく,せいぜい数人程度と思われますので,その担当者から物件を購入すると,たちまちその人の顧客となりえます。

そして,その担当者との関係性が強化されれば,その人の太い顧客となります。

その結果,1つ物件を購入すると,その担当者(またその人から話を聞きつけた別の担当者)から,物件情報や,経済動向等の色々な情報が配信されてくることになるのです。

川上物件が流れてくるようになると,それまでインターネットであふれているような誰が買うんだという酷い物件とは異なる魅力的な物件に接することが出来るようになります。

そうなると,いよいよ本格的な不動産投資参入です。それまでは,勉強です。

まとめ

以上のとおり,長期的なスタンスで不動産投資をしようと考えているのであれば,あれこれ理由をつける前に,自身が享受できるリスクの範囲で,まずは1つ不動産を購入することから始めるべきです(もっとも,本を数冊読むとか,インターネット上で情報を集めるなどの出来る限りの勉強はしてくださいね。)。

最初は,小さな安価な物件で十分です。

自分が享受できる範囲でリスクをとり,まずは購入しなければなりません。

小さな物件でノウハウを得て,それまでに作った人脈・情報網から,利益の出る物件を選択して購入し,運用し,売却する。それが不動産投資です。

このことは,何も不動産投資に限った話ではありません。

どの商売でも同様です。

私が主たる業務としている弁護士業でも同様です。

新しい分野の仕事を受けて,調べまくって,たくさん失敗をして,経験を積んでこそ,次の事件で正確な見立てを立てることが可能となるのです。

「虎穴に入らずんば虎児を得ず」です。

頑張って勉強し,一緒にお金持ちになりましょう。



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