時間単位の賃金(月給・日給・時給)で仕事をしている人がお金持ちになりにくい理由

世の中には,時間単位で働く労働形態がたくさんあります。

いわゆる,月給制・日給制・時給制の仕事です。

至極ありふれた労働形態ですが,この形態で働く人は,お金持ちになるのはかなり難しいです。

労働力を提供して賃金を得る仕事の問題点

時間単位の賃金の問題点を考える前提として,まずは月給・日給・時給の仕事がどのようなものか考えてみましょう。

当たり前の話ですが,時間単位の仕事では,業務に従事した時間を基礎として賃金が設定されます。原則として,仕事の内容や成果は収入に直接的に反映されません。

コンビニバイトを例に挙げると,どれだけ物を売ったのか,どれだけ適切な商品発注をしたのか・商品ロスを防いだのか,常に整った陳列を維持したのか等の仕事の成果とはまったく無関係に,時給900円とすると,6時間働いたという点のみで5400円の賃金が決定されます。

そのため,時間単位の仕事では,忙しく色々な仕事をした場合でも,サボり倒してただ無為に時間を経過させただけでも同じ賃金となります。

誰がやっても同じ賃金です。そのため,必然的に賃金が安くなります。

そうすると,時間単位で得た賃金だけでお金持ちになるのはとても困難です。時間単位で働く人がお金持ちを目指そうとすると,労働力を切り売りして得た賃金を投資に回す以外に手段はないかもしれません。

時間もかかります。

おそらく,サラリーマンが給料を貯金するだけで老後資金1億円貯めるのは不可能です。

また,時間単位の仕事では,時間の経過によって賃金がもらえるのですから,必然的に仕事量は少ない方がいいと考えがちです。

そのため,時間単位の仕事では,経営者側から見ると仕事としての能率は上がらず,また労働者側から見ると努力をしなくなるためにスキルアップにも繋がりません。

このような状態だとすると,経営者側からするとどのように考えるかは明らかです。

誰でも同じなら,少しでも安い賃金で働いてくれる人がいいと思うに決まっています。昨今,飲食店やコンビニ等の従業員の大部分が,外国人留学生となっているのはその理由からです。

もはや,賃金ベースの高い日本人を雇う理由がありません。

しかも,この潮流は今後も続きます。

極論すれば,時間単位の仕事の全てが機械によるオートメーション化され,人がいなくなるでしょう。

既に,無人レジ,無人店舗などの実証実験が重ねられており,近い将来,時間単位の仕事の多くが,機械にとって代わられます。

以上のとおり,時間単位での仕事をしている人がお金持ちにになりにくい理由は,時間単位で働く人の賃金が高くないこと,また今後のその仕事が存在するかが分からないということにあります。

市場に価値を提供して報酬を得るべき

では,より早くお金持ちになろうとするには,どのように仕事をすればいいのでしょうか。

結論を一言でいえば,時間ではなく,成果で報酬を得られる仕事をするのです。

労働力を切り売りするのではなく,労働によって市場に価値を生み出すのです。

芸術家,プロスポーツ選手から,自営業者等その手段は様々です。人によってやり方は様々でしょう。

この方法は,時間単位で働く人とは異なり,価値を生み出せなければ収入はゼロ(経費を考えるとマイナスです。)という怖さがあります。

日々移り変わるマーケットに対し,最大のパフォーマンスを提供しなければなりませんので,自己研鑽が欠かせないという苦しさもあります。

その反面,生み出した価値に応じて,収入も大きくなり,実際収入の制限はありません。当たれば大きな利益が得られます。

大きな自己肯定感も得られます。

終わりに

そうは言っても,市場に価値を生み出すのはそんなに簡単ではないよとの反論が出てきそうです。

ごもっともな反論です。簡単ではありません。

ですが,最初の一歩を踏み出さなければ何も変わりません

現在時間単位で働いている労働者も,最初の一歩を踏み出すべきです。

現在時間単位で働く人は,現在従事している労働については,その労働価値・労働時間についての費用対効果,仕事に要する経費,得られた賃金による生活維持の程度については,それほど深刻に考える必要はありません。考えても結果は変わらないからです。

まずは,現在従事している労働で一定の生活を維持しつつ,これに対して疑問を持ち,勉強し,より高い価値を提供して高い収入を得られる働き方ができるよう考えてみるべきではないでしょうか。

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