交通事故損害賠償事案において,給与所得者についての休業損害額の算定は,休業損害日額に休業日数(実際には,遊休消化日数も加算します。)を掛けて算定します。
休業損害額=休業損害日額×(休業日数+及び遊休消化日数)
そのため,給与所得者の休業損害額を算定する上で,休業損害日額は,極めて大きな意味を持っています。
そこで,本稿では,給与所得者の休業損害日額の認定方法について検討します。 “交通事故に起因する給与所得者の休業損害計算の際の日額給与額の算定方法” の続きを読む
弁護士業・社長業における実務上の気づきあれこれ
交通事故損害賠償事案において,給与所得者についての休業損害額の算定は,休業損害日額に休業日数(実際には,遊休消化日数も加算します。)を掛けて算定します。
休業損害額=休業損害日額×(休業日数+及び遊休消化日数)
そのため,給与所得者の休業損害額を算定する上で,休業損害日額は,極めて大きな意味を持っています。
そこで,本稿では,給与所得者の休業損害日額の認定方法について検討します。 “交通事故に起因する給与所得者の休業損害計算の際の日額給与額の算定方法” の続きを読む
交通事故に遭い,不幸にも後遺障害が残存した場合には,後遺障害逸失利益が損害費目として認められ,その計算方法は,次のとおりとなります。
基礎収入額×労働能力喪失率×労働能力喪失期間
また,交通事故に遭い,不幸にも死亡してしまった場合には,死亡逸失利益が損害費目として認められ,その計算方法は,次のとおりとなります。
基礎収入額×(1-生活費控除率)×就労可能年数
ここでいう,基礎収入額とは,通常後遺障害慰謝料を算定する場合は症状固定時の,死亡慰謝料を算定する場合は死亡時の実収入額をいいます。
本稿では,被害者が就職前の者・主婦・若年者であった場合も,基礎収入額の算定に,実収入額を使用するべきかについて検討します。 “後遺障害逸失利益・死亡逸失利益算定の際の就職前の者・主婦・若年者の基礎収入額について(三庁共同提言を基に)” の続きを読む
不幸にも交通事故被害に遭われて入院することとなった場合,被害者の入院に,家族の方が付き添われることが多いと思います。
このときに,入院についての[治療関係費],[入院雑費]の他に,被害者の家族が入院に付き添ったことにより生じた付添費用は,加害者に請求できるのでしょうか。 “交通事故加害者は医師による付添指示がない場合にも被害者親族の入院付添費用を負担するのか” の続きを読む
交通事故被害に遭った場合に,加害者から賠償を受けられる(交通事故との間で相当因果関係が認められ,認定される)治療関係費は,被害者が,事故に起因して負った傷害のうち,治療の必要性・相当性が認められる範囲のものをいいます。 “交通事故被害に遭った場合に認定される治療関係費の範囲” の続きを読む
交通事故により被害者の行為能力に障害が生じて成年後見人選任が必要となる事態が生じた場合,加害者は,被害者の成年後見人選任及び後見事務に関する一連の費用のうち,いかなる範囲でこれを負担しなければならないのでしょうか。 “交通事故被害者が成年後見人選任を要する状態となった場合に加害者が負担する後見費用の範囲” の続きを読む
交通事故被害に遭い,不幸にも後遺障害が残ってしまった場合,加害者に対して,自賠責保険又は裁判所によって認定された後遺障害等級に応じて後遺障害慰謝料を請求できることはよく知られています。
もっとも,この後遺障害慰謝料が,同じ等級であっても,赤本(東京基準),緑本(大阪基準),青本で微妙に違っていることは意外に知られていません。
“交通事故による後遺障害慰謝料計算額の相場(赤本・青本・緑本では同じ自賠責等級でも裁判基準額・弁護士基準額が異なる)” の続きを読む
交通事故損害賠償事件を担当していると,よく被害者の方から,医者から,交通事故に基づく怪我の治療には健康保険が使えないと説明されたと,聞かされることがあります。
この医者の説明は,ほとんどが嘘です。
では,なぜ,医者はこのような嘘をつくのでしょうか。 “過失割合に関係なく交通事故被害者も健康保険請求はできます(医者が言う「交通事故による治療には健康保険は使えません」はほとんど嘘)” の続きを読む
交通事故被害に遭われ,被害者の方が不幸にも亡くなられた場合,その葬儀を執り行って葬儀関係費用を支出した親族が,加害者に対して,固有の損害として当該葬儀関係費の請求をすることになります。 “交通事故による死亡被害者の葬儀関係費用を加害者に請求するのに立証資料は不要です” の続きを読む
交通事故被害に遭われてけがをされた場合,加害車両に保険会社が付保されていれば,通常当該加害者側の保険会社が,被害者の治療の立替え支払いをしてくれます。これを治療費の一括払い手続きといいます。
ところが,加害者側の保険会社は,通常,被害者の治療が一定期間を経過した段階で,この立替払い手続きを一方的に終了します。これを一括打ち切りといいます。
初めて交通事故被害に遭われた被害者の方は,一括手続きをしてくれた加害者側保険会社がなぜ一括手続きを一方的に打ち切ってくるのか,また一括打ち切りをされた場合どうすればいいのかよくわからないと思います。
そこで,本稿では,これらを順に説明していきたいと思います。 “通院治療費の内払いを加害者側保険会社から一方的に打ち切りされた場合の交通事故被害者の対処法(治療終了までの期間はいつまでか)” の続きを読む