解雇予告手当は,普通解雇・懲戒解雇のいずれの場合でも認められるのか(労働基準法上の原則と労働基準監督署署長による除外認定について)

労働者が,使用者から解雇される場合,突然に即日解雇がなされたとすると,直ちに生活に困窮してしまう事態が発生し得ます。

そこで,法は,突然の解雇による労働者の生活の破綻・混乱を避けるため,使用者が労働者を解雇しようとする場合,使用者に,労働者に対する解雇予告義務・解雇予告手当支払義務を課しています。

では,この解雇予告義務・解雇予告手当支払義務は,どのような解雇形態であっても生じうるのでしょうか。 “解雇予告手当は,普通解雇・懲戒解雇のいずれの場合でも認められるのか(労働基準法上の原則と労働基準監督署署長による除外認定について)” の続きを読む

家事調停・審判事件における子どもの手続代理人制度とは(親の離婚に子供の意思を反映させるために)

愛し合って結婚した夫婦であっても,訳あって離婚に至る場合もあります。

離婚に向かう夫婦が,いずれもが大きなストレスを受ける状況下にあるのはもちろんですが,実はこのとき,夫婦以上に夫婦間の子どもも大きなストレスを受けています。 “家事調停・審判事件における子どもの手続代理人制度とは(親の離婚に子供の意思を反映させるために)” の続きを読む

医療過誤訴訟の困難性(医療過誤・医療ミスを主張して弁護士に委任をする前に知っておきたい前提事実と事件の流れ)

病院に入通院していたにもかかわらず,自身・親族の病状が悪化した,親族が死亡したなどの場合はやるせないですよね。

特に,何らかの特異的事象が生じた場合には,なぜ自分が,なぜ愛する家族がこんな目にあうのかという悲しみから,その矛先が医師・医療機関に向かうこともあります。

この様な場合に,医療ミスがあったと主張して患者側から医療機関の責任追及を求めることがなされるのがいわゆる医療過誤事件です。

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二輪車の前照灯点灯義務とは(バイクの道路交通法上のヘッドライト点灯義務と日中・夜間無灯火が過失割合に及ぼす影響について)

道路上を走行する二輪車(バイク)は,いついかなるときも前照灯(ヘッドライト)を点灯させていなければならないのでしょうか。

以下,知っているようで,実はあまり知られていない二輪車の前照灯灯火義務について説明します。 “二輪車の前照灯点灯義務とは(バイクの道路交通法上のヘッドライト点灯義務と日中・夜間無灯火が過失割合に及ぼす影響について)” の続きを読む

成年後見人の辞任(家庭裁判所への辞任許可申立て手続きとその理由・要件について)

高齢などの理由により,本人の意思決定に不安が出てきた場合,本人の意思決定をサポートする制度として成年後見制度があります。

成年後見人は,選任された後,本人(成年被後見人)を代理して様々な事務処理を求められますので,親族後見人となった人の中では,思っていたより大変だったと感じられる方が多いと思います。

では,成年後見人は,事務処理が大変だからといった理由で成年後見人の職を辞することはできるのでしょうか。答えは,辞任できませんです。

以下,その理由について,成年後見人の辞任の可否・要件等を基に検討していきます。 “成年後見人の辞任(家庭裁判所への辞任許可申立て手続きとその理由・要件について)” の続きを読む

相続放棄者の相続財産管理義務(民法940条責任)とは

被相続人が亡くなった際,相続放棄をしたら必ず全ての義務から解放されると思っていませんか。

法律上は,相続放棄をしても,相続放棄者が相続に伴う全ての責任・義務を免れることができるとは限りません。

いわゆる相続放棄者の管理義務(民法940条)というものがあるからです。 “相続放棄者の相続財産管理義務(民法940条責任)とは” の続きを読む

ハロウィンコスプレの法律上の問題点とは(著作権から刑事罰や損害賠償まで)

いつの間にか日本でもハロウィンが認知され,なぜかコスプレイベントの様相を呈しているようです。

その結果,ハロウィン前の土日・当日には,東京では渋谷,大阪ではUSJ等に多くの若者がコスプレ衣装を着て群がって来るという報道を目にするようになりました。

ハロウィンのコスプレイベント化については賛否両論あるみたいですが,法律家としては,このコスプレ衣装を着た集団は,法的グレーゾーンをスキップで渡っているように見えてしまいます。

以下,ハロウィンコスプレの何が法的に問題となるのか検討してみましょう。 “ハロウィンコスプレの法律上の問題点とは(著作権から刑事罰や損害賠償まで)” の続きを読む

面会交流権は分かれて暮らすことになった親の権利でもあり義務でもある(一度決めた取り決めは後日事情変更があっても守らなければならない)

子供がいる男女が,訳あって一緒に生活が出来なくなった場合,通常は一方の親(母親の場合が多いと思います。)が,子供の親権・監護権を引き受けます。 “面会交流権は分かれて暮らすことになった親の権利でもあり義務でもある(一度決めた取り決めは後日事情変更があっても守らなければならない)” の続きを読む

高速道路・自動車専用道路における「前方に駐停車中の車両」との追突事故の過失割合(道路交通法上の注意義務も)

以前,高速道路上(高速自動車国道と自動車専用道路の双方を想定しています。)で,「前方を走行する車両」に追突する交通事故が発生した場合の過失割合について検討をしました。

今回は,以前の事例を一部変更して,高速道路上において,前方にて駐停車する車両に追突する事故が発生した場合の過失割合について,道路交通法上の規制から検討していきます。 “高速道路・自動車専用道路における「前方に駐停車中の車両」との追突事故の過失割合(道路交通法上の注意義務も)” の続きを読む

中小企業の寿命が30年を超えるのは至難の業である理由(カネ・人・ビジネスモデルの陳腐化という3つの問題について)

弁護士業務を行っていると,中小企業の終わりに立ち会うことが多々あります。

また,私も,細々とではありますが会社を経営しておりますので,業務上,中小企業のオーナー社長から事業承継の困難さを聞かされることもあります。

会社の究極の目的は維持・存続といえるのですが,一般に企業の平均寿命は25年程度といわれており,中小企業であれば,この平均寿命を乗り越えて存続するのはかなり大変です。

以下,なぜ,企業(特に中小企業)の平均寿命が25年程度と言われるのかについて検討していきたいと思います。 “中小企業の寿命が30年を超えるのは至難の業である理由(カネ・人・ビジネスモデルの陳腐化という3つの問題について)” の続きを読む