子供がいる男女が,訳あって一緒に生活が出来なくなった場合,通常は一方の親(母親の場合が多いと思います。)が,子供の親権・監護権を引き受けます。 “面会交流権は子供と分かれて暮らすことになった親の権利でもあり義務でもある” の続きを読む
できちゃった結婚・授かり婚をした夫婦から産まれた子供の法律上の父親は誰か?
できちゃった結婚(できちゃった婚・授かり婚・でき婚)は,出産と結婚という二重のおめでたい出来事です。
ところが,日本では,いまだに「結婚→妊娠→出産」が正道であるというイメージが強く,未だに良くないイメージを持たれたりすることもあります。
このイメージはおいておいて,本稿では,できちゃった結婚の法的問題点,具体的には産まれてくる子の法律上の父親の立場について考えていこうと思います。 “できちゃった結婚・授かり婚をした夫婦から産まれた子供の法律上の父親は誰か?” の続きを読む
妻の連れ子と継父の法的父子関係(相続の原則と養子縁組の要否について)
子供のいる女性と結婚をした場合,夫となる男性と,妻となる人の連れ子との親子関係がどうなるかについて考えたことはありますか。
結論から言うと,子供から見て母となる人が誰と結婚をしたとしても,それだけで子供の身分は変わりません。
逆から見ると,夫となる人から見て,子供がいる女性と結婚したとしても,ただそれだけで妻の連れ子と法律上の親子になるわけではありません。
以下,子供のいる女性と結婚をする男性と,妻の連れ子との関係を簡単に説明します。 “妻の連れ子と継父の法的父子関係(相続の原則と養子縁組の要否について)” の続きを読む
自分の子供と信じていた息子・娘が妻の不倫相手の子であったことが発覚した場合に夫が取るべき法的手続きとは
妻が不倫相手と不貞行為を行い,不倫相手の子を妊娠・出産してしまったとします。
夫にとってはそのこと自体,許しがたいことであると言えますが,放っておくとさらに悲惨なこととなります。
夫は,他人の子ではあっても戸籍上の父であるために,妻とその不倫相手の子を養育する義務を負い,極め付けとして死んだらその子に財産を相続させるという法律上の身分関係が継続することになるからです。
なぜそんなことになるのか説明します。
“自分の子供と信じていた息子・娘が妻の不倫相手の子であったことが発覚した場合に夫が取るべき法的手続きとは” の続きを読む
子供の法律上の父親は誰か?法的父子関係は血縁・遺伝子とは無関係
産まれて来た子供の法律上の父親となるのは,誰なのでしょうか。 “子供の法律上の父親は誰か?法的父子関係は血縁・遺伝子とは無関係” の続きを読む
別れた妻・夫に連れ去られた子の強制執行による引き渡し履行方法とは
未成年者の子がいる夫婦において,不幸にもその夫婦関係が破たんした場合,子の引渡しを巡って紛争が生じることがあり得ます。
親権者・監護権者となった一方の親が,親権・監護権のこうしにたいする妨害排除請求権の履行強制を主張して,他方の親の元にいる子の引き渡しを求める場合などがその典型例です。 “別れた妻・夫に連れ去られた子の強制執行による引き渡し履行方法とは” の続きを読む
代理母に受精卵を提供して産まれた子の法律上・戸籍上の母親は誰か
今日では,生殖医療が発達し,一昔前では考えられなかった出産方法である赤の他人の精子と卵子による受精卵を代理母に着床させて出産してもらうということが技術的に可能となっています。
この方法でのいわゆる代理母による出産は,我が国で明文上禁止されていないため,これまでに何件もの実例が存在し,有名人がこれを選択して話題になったこともあります。
もっとも,代理母についての法律上の問題については,議論が尽くされているとはいい難く,多くの問題点が山積しています。
全てを紹介することは不可能ですので,本稿では,代理母に関する問題点のうち,代理母から産まれてきた子の法律上の母親(戸籍上の母親)が誰かという点のみに絞って検討します。 “代理母に受精卵を提供して産まれた子の法律上・戸籍上の母親は誰か” の続きを読む
子供の養育費を支払わない片親に対してとるべき手段
子供をもうけた男女が,不幸にも分かれて暮らすことになった場合,子供と一緒に暮らすことにならなかった親も,その収入に応じて子供の生活費を負担する義務を負います。法律的に言うと,養育費の負担義務です。
この養育費については,多くの支払い義務者(子供と一緒に暮らせなくなった側の親)は,子供が成人するまでのどこかの段階でその支払いをしなくなります。 “子供の養育費を支払わない片親に対してとるべき手段” の続きを読む
面会交流は一方の親と離れて暮らすことになった子供の心情に配慮するのが基本的ルール(場所・頻度・内容等を決める際に顧みて欲しい)
子供がいる男女が,訳あって一緒に生活が出来なくなった場合,通常は一方の親(母親の場合が多いと思います。)が,子供の親権・監護権を引き受けます。 “面会交流は一方の親と離れて暮らすことになった子供の心情に配慮するのが基本的ルール(場所・頻度・内容等を決める際に顧みて欲しい)” の続きを読む