取調べとは(法律上の意味,取調官は取調室でドラマで定番のカツ丼を出すのか等)

刑事もののテレビドラマを見ていると,よく「取調べ」のシーンが出てきます。「落としの某」などと,ベテラン取調官にスポットを当てた演出がなされたりもしているようです。

本稿では,知っているようで良くは知らない取調べの基礎について説明したいと思います。 “取調べとは(法律上の意味,取調官は取調室でドラマで定番のカツ丼を出すのか等)” の続きを読む

検視とは何かを簡単に説明します(法律上の根拠・意味,手続き等について)

「検視」という言葉を聞いたことがありますか。

検死と表記される場合がありますが誤りであり,法律上の呼び方は「検視」です。

イメージをつかんでいただくために誤解を恐れずに思い切って言うと,テレビドラマ等で,青い服を着てマスクをした警察官と思しき方が,死体発見現場において,死体に向かって合掌をした後,ごそごそやっている場面を目にすることがあるかと思いますが,あれのことです。 “検視とは何かを簡単に説明します(法律上の根拠・意味,手続き等について)” の続きを読む

刑事手続きにおける検証とは(五感の作用によって対象物を確認し証拠化する手続き概略)

刑事手続きにおける「検証」という手続きをご存知ですか。

テレビドラマやマスコミ報道などでよく,捜査機関による現場検証という単語を聞くと思いますが,この現場検証も,いわゆる検証の1つです。

本稿では,なんとなく知っているようでよく知らない検証手続きについて,簡単に解説したいと思います。 “刑事手続きにおける検証とは(五感の作用によって対象物を確認し証拠化する手続き概略)” の続きを読む

捜索・差押え(ガサ入れ)の基礎とは。法律上の根拠から令状・許可状発布要件まで

「捜索」・「差押え」という言葉を聞いたことがありますか?

テレビドラマなどで,警察官が,突然とある場所に踏み込んでいって,家探しした後,証拠品を段ボールに詰めて持ち去ってしまうという場面を見たことがあると思いますが,その手続きが捜索・差押えです。 “捜索・差押え(ガサ入れ)の基礎とは。法律上の根拠から令状・許可状発布要件まで” の続きを読む

刑罰を科されるとはどういうことか(刑法等の刑罰法規に反したことを刑事訴訟法に基づく刑事裁判手続きで認定されてはじめて刑事罰を受けることになる意味)

ある人が犯罪を犯した場合,警察・検察という捜査機関が集めた証拠を基に,裁判所の判断がなされてはじめて刑罰が科されます。例外はありません。

すなわち,刑罰権は国家において独占されており,国民による私的制裁は禁止されています。

では,この刑事罰を受けるという意味について,この刑罰権の行使についての基本的な考え方・問題点の順に簡単に説明します。 “刑罰を科されるとはどういうことか(刑法等の刑罰法規に反したことを刑事訴訟法に基づく刑事裁判手続きで認定されてはじめて刑事罰を受けることになる意味)” の続きを読む

刑事手続きの一連の流れを簡単に説明します(初学者のための刑事事件の概略とは)

我が国の刑事手続きは,捜査機関が犯罪があったと考えた場合に(捜査の端緒),被疑者を発見・保全した上で,証拠を収集し(捜査),検察官が裁判所に対して訴え提起し(公訴提起),裁判手続き(公判手続き)を経て,判決の言い渡しがなされ(判決),上訴があればさらに上級審で争われた後(上訴),判決の確定後に,刑の執行がなされる(刑の執行),というのが一連の流れです。

そして,これらの1つ1つの手続きについて,詳細な法律の規定が置かれています。 “刑事手続きの一連の流れを簡単に説明します(初学者のための刑事事件の概略とは)” の続きを読む

職務質問は法律上任意のはずなのに事実上拒否できない理由

これまでに職務質問を受けたことはありますか。

職務質問というのは,警察官に,「お兄さん,ちょっといいですか?」と声をかけられる,あれのことです。

では,なぜ職務質問を受けるのでしょうか?また,職務質問は拒絶できるのでしょうか? “職務質問は法律上任意のはずなのに事実上拒否できない理由” の続きを読む

弁護士が犯罪者・犯人をも弁護する理由(被疑者のみならず国民全体の人権保障のために必要だから)

刑事弁護人をしていると,なぜ悪い人を弁護するのかと聞かれることがよくあります。時間の無駄だとか,被害者をさらに苦しめる行為だとか言われて,弁護士がバッシングを受けることさえあります。 “弁護士が犯罪者・犯人をも弁護する理由(被疑者のみならず国民全体の人権保障のために必要だから)” の続きを読む

捜査機関である警察と検察の違い(仕組み・階級・権限等)

刑事訴訟法上,司法警察職員が第1次的捜査を行い(刑事訴訟法189条2項),検察官が補充的に第2次捜査を行うとされています(刑事訴訟法191条)。

わかりやすく言うと,司法警察職員が,どこかで犯罪があったみたいだという情報を得て(捜査の端緒といいます。),捜査を開始し,証拠を固めて,記録(場合によってはあわせて被疑者の身柄を)を検察庁に送り,検察官の追加捜査を経て,起訴・不起訴の判断がなされるという手順がとられます。
以下,捜査機関としての警察及び検察について犯罪捜査に必要な範囲でその仕組みを見ていきましょう。 “捜査機関である警察と検察の違い(仕組み・階級・権限等)” の続きを読む