家事調停・審判事件における子どもの手続代理人制度とは(親の離婚に子供の意思を反映させるために)

愛し合って結婚した夫婦であっても,訳あって離婚に至る場合もあります。

離婚に向かう夫婦が,いずれもが大きなストレスを受ける状況下にあるのはもちろんですが,実はこのとき,夫婦以上に夫婦間の子どもも大きなストレスを受けています。 “家事調停・審判事件における子どもの手続代理人制度とは(親の離婚に子供の意思を反映させるために)” の続きを読む

成年後見人の辞任(家庭裁判所への辞任許可申立て手続きとその理由・要件について)

高齢などの理由により,本人の意思決定に不安が出てきた場合,本人の意思決定をサポートする制度として成年後見制度があります。

成年後見人は,選任された後,本人(成年被後見人)を代理して様々な事務処理を求められますので,親族後見人となった人の中では,思っていたより大変だったと感じられる方が多いと思います。

では,成年後見人は,事務処理が大変だからといった理由で成年後見人の職を辞することはできるのでしょうか。答えは,辞任できませんです。

以下,その理由について,成年後見人の辞任の可否・要件等を基に検討していきます。 “成年後見人の辞任(家庭裁判所への辞任許可申立て手続きとその理由・要件について)” の続きを読む

面会交流権は分かれて暮らすことになった親の権利でもあり義務でもある(一度決めた取り決めは後日事情変更があっても守らなければならない)

子供がいる男女が,訳あって一緒に生活が出来なくなった場合,通常は一方の親(母親の場合が多いと思います。)が,子供の親権・監護権を引き受けます。 “面会交流権は分かれて暮らすことになった親の権利でもあり義務でもある(一度決めた取り決めは後日事情変更があっても守らなければならない)” の続きを読む

住宅ローンを利用して銀行から資金を借入れマイホームを購入した夫婦が離婚する場合,ローン残債務の支払いはどうなるのか?

日本ではまだまだ持家信仰が強く残っており,結婚した夫婦の多くが住宅ローンを利用して居住用不動産=マイホームを購入されます。

マイホームの購入は一点賭の不動産投資であるため,投資目的で見るとどうかと思うことはあるものの,一生添い遂げる予定の夫婦・家族の住みかという意味ではマイホーム購入はある種の憧れではあります。

もっとも,住宅ローンを利用してマイホームを購入した後,訳あって夫婦が離婚するに至った場合,マイホーム自体の処理とあわせて住宅ローン残債務の処理も必要となり難しい問題に直面することとなり得ます。

以下,住宅ローンを利用してマイホームを購入した夫婦が離婚するに至った場合の住宅ローン残債務の処理について説明したいと思います。 “住宅ローンを利用して銀行から資金を借入れマイホームを購入した夫婦が離婚する場合,ローン残債務の支払いはどうなるのか?” の続きを読む

婚姻前妊娠の結果できちゃった結婚・授かり婚をした夫婦から産まれた子供の法律上の父親は誰か?

できちゃった結婚(できちゃった婚・授かり婚・でき婚)は,出産と結婚という二重のおめでたい出来事です。

ところが,日本では,いまだに「結婚→妊娠→出産」が正道であるというイメージが強く,未だに良くないイメージを持たれたりすることもあります。

このイメージはおいておいて,本稿では,できちゃった結婚の法的問題点,具体的には産まれてくる子の法律上の父親の立場について考えていこうと思います。 “婚姻前妊娠の結果できちゃった結婚・授かり婚をした夫婦から産まれた子供の法律上の父親は誰か?” の続きを読む

キラキラネーム・DQNネームを改名したい場合の法的手続きとは(家庭裁判所への名の変更許可申請と市区町村役場への届け出が必要である理由)

名前に使える漢字は,常用漢字・人名用漢字の範囲内という制限がありますが(戸籍法50条,同施行規則60条),読み方には制限がありません。

名前の読み方を規制する法律がないからです。

そこで,子供が産まれた際,親権者は,前記制限の範囲内で漢字(ひらがな・カタカナも可)を選択し,そこに自由な読み方を付することが出来ます。

このことがメディアを通じて世間に周知された結果,一時的に大流行したのが,本稿のテーマである読めない名前=キラキラネームです。 “キラキラネーム・DQNネームを改名したい場合の法的手続きとは(家庭裁判所への名の変更許可申請と市区町村役場への届け出が必要である理由)” の続きを読む

妻の連れ子と継父の法的父子関係(相続の原則と養子縁組の要否について)

子供のいる女性と結婚をした場合,夫となる男性と,妻となる人の連れ子との親子関係がどうなるかについて考えたことはありますか。

結論から言うと,子供から見て母となる人が誰と結婚をしたとしても,それだけで子供の身分は変わりません。

逆から見ると,夫となる人から見て,子供がいる女性と結婚したとしても,ただそれだけで妻の連れ子と法律上の親子になるわけではありません。

以下,子供のいる女性と結婚をする男性と,妻の連れ子との関係を簡単に説明します。 “妻の連れ子と継父の法的父子関係(相続の原則と養子縁組の要否について)” の続きを読む

自分の子供と信じていた息子・娘が妻の不倫相手の子であったことが発覚した場合に夫が取るべき法的手続きとは

妻が不倫相手と不貞行為を行い,不倫相手の子を妊娠・出産してしまったとします。

夫にとってはそのこと自体,許しがたいことであると言えますが,放っておくとさらに悲惨なこととなります。

夫は,他人の子ではあっても戸籍上の父であるために,妻とその不倫相手の子を養育する義務を負い,極め付けとして死んだらその子に財産を相続させるという法律上の身分関係が継続することになるからです。

なぜそんなことになるのか説明します。

“自分の子供と信じていた息子・娘が妻の不倫相手の子であったことが発覚した場合に夫が取るべき法的手続きとは” の続きを読む

別れた妻・夫に連れ去られた子の強制執行による引き渡し履行方法とは

未成年者の子がいる夫婦において,不幸にもその夫婦関係が破たんした場合,子の引渡しを巡って紛争が生じることがあり得ます。

親権者・監護権者となった一方の親が,親権・監護権のこうしにたいする妨害排除請求権の履行強制を主張して,他方の親の元にいる子の引き渡しを求める場合などがその典型例です。 “別れた妻・夫に連れ去られた子の強制執行による引き渡し履行方法とは” の続きを読む