私道のトラブル!!公道と私道では使用権者(駐車を含む)・通行権者が異なります。

私道に接する土地では,私道の使用・通行 をめぐってトラブルなどが生じることが多々見受けられれます。

そこで,以下,私道の使用・通行権者は誰かについて,原則論を踏まえて,説明していきます。 “私道のトラブル!!公道と私道では使用権者(駐車を含む)・通行権者が異なります。” の続きを読む

交通事故外傷に起因する高次脳機能障害の後遺障害等級認定について

交通事故被害に遭った場合に,脳の器質的損傷を負い,その結果として,記憶障害,注意欠陥障害,遂行機能障害,社会行動障害等の精神症状が発症する場合があります。

このような脳の器質的損傷を伴った精神障害のことを,高次脳機能障害といいます。

この高次脳機能障害とは何か,なぜ起こるのか,どのような症状が問題となるのか,後遺障害認定はどういう基準でなされるの等について,ほとんどの弁護士は理解をしていません。

そこで,以下,交通事故により高次脳機能障害が生じた場合,交通事故賠償上どのように扱われるのかについて,できるだけわかりやすく,自賠責保険における高次脳機能障害とは何か,高次脳機能障害発生の有無の判断基準,高次脳機能障害の内容・程度・後遺障害等級の順に見ていきたいと思います。 “交通事故外傷に起因する高次脳機能障害の後遺障害等級認定について” の続きを読む

【交通事故による後遺障害】非器質性精神障害

交通事故被害に遭った場合に,脳の器質的損傷を伴わないにも関わらず,抑うつ状態,不安状態,PTSD,慢性化した幻覚・妄想性の状態,記憶又は知的能力の障害,その他の衝動性の障害,パニック障害,不定愁訴などの精神症状が発症する場合があります。

かかる脳の器質的損傷を伴わない精神障害のことを,非器質性精神障害といいます(なお,脳の器質的損傷を伴う精神障害等を,[高次脳機能障害]といい,別の認定基準により1級・2級・3級・5級・7級・9級のなかから等級認定がなされます。)。

以下,交通事故により非器質性精神障害が生じた場合,交通事故賠償上どのように扱われるのかについて,見ていきたいと思います。 “【交通事故による後遺障害】非器質性精神障害” の続きを読む

【交通事故による後遺障害】すい臓(膵臓)の障害

交通事故の際,バイクのハンドルや,車のハンドル・ダッシュボードなどで腹部を強打することによって,すい臓の機能に障害が生じる場合があります(もっとも,事故直後に,すい臓の傷害を診断することは困難であり,通常は傷害によってすい液が腹腔内に漏れ出し激しい腹痛を訴えるようになってから判明することが多い障害といえます。)。

交通事故によるすい臓の機能障害が残存した場合,交通事故賠償上はどのように扱われるのでしょうか。

以下,すい臓とは何か,すい臓の機能障害についての後遺障害等級の順についてみていきましょう。 “【交通事故による後遺障害】すい臓(膵臓)の障害” の続きを読む

事故車両同乗者のシートベルト未装着・不着用による過失相殺割合(判例・裁判例の基本的な考え方について)

交通事故に遭った自動車に同乗していた人が,シートベルトを装着していなかった場合,当該シートベルト未装着同乗者もシートベルト装着義務違反による過失が問われるのでしょうか。

シートベルト装着義務違反による過失が問われるのはどのような場合か,問われる過失の程度はどれ位かについて,順に見ていきましょう。

“事故車両同乗者のシートベルト未装着・不着用による過失相殺割合(判例・裁判例の基本的な考え方について)” の続きを読む

【交通事故による後遺障害】大動脈解離

交通事故の際の衝撃によって,大動脈が損傷する場合があります。
交通事故によって大動脈に損傷が生じた場合,損害賠償上はどのように扱われるのでしょうか。

以下,大動脈とは何か,大動脈の器質的障害についての後遺障害等級の順についてみていきましょう。 “【交通事故による後遺障害】大動脈解離” の続きを読む

【交通事故による後遺障害】小腸の器質的障害

交通事故の際の衝撃によって,小腸が損傷する場合があります。
交通事故によって小腸に損傷が生じた場合,損害賠償上はどのように扱われるのでしょうか。

以下,小腸とは何か,小腸の器質的障害についての後遺障害等級の順についてみていきましょう。 “【交通事故による後遺障害】小腸の器質的障害” の続きを読む

【傭車代請求・休車損害請求】営業用車両が交通事故に遭った場合の間接損害について

トラック・バス・タクシーなどの営業用車両(緑ナンバー車両)が,交通事故に遭った場合,当該車両を修理又は買換えるまでの間,当該車両を使用して営業を行うことができなくなります。

この場合,運送事業者は,営業用車両の修理又は買換えのための期間,代車を使用して営業を継続することができません。

そこで,この営業用車両を営業使用できなくなったことによって生じる経済的不利益を填補するため,交通事故賠償上,休車損害又は庸車料(傭車代)が損害費目となりえます。

どういうことなのか,順に見ていきましょう。 “【傭車代請求・休車損害請求】営業用車両が交通事故に遭った場合の間接損害について” の続きを読む

【交通事故による後遺障害】視力障害

視覚は,光線が,角膜・前房・瞳孔・水晶体・硝子体を通過して眼底の網膜上に倒立の実像を結び,それが視神経に伝えられて視索・外側膝状体・視放線を通って大脳後頭皮質の視中枢に達して生じます。

そのため,交通事故の衝撃によって眼球が損傷したり,あるいは視神経が損傷した場合,視力障害が発生することがあります。 “【交通事故による後遺障害】視力障害” の続きを読む