交通事故加害者が被害者が使用した工場代車代を賠償する必要がない理由とは

交通事故加害事故を起こした場合,被害者から,被害者運転車両の修理期間中,修理工場から工場代車を借りたので,その工場代車代を支払うようにと請求されることがあります。

もっとも,交通事故加害者は,交通事故被害者からの工場代車代支払請求に応じる必要はありません。

以下,その理由を説明します。 “交通事故加害者が被害者が使用した工場代車代を賠償する必要がない理由とは” の続きを読む

無免許運転が交通事故損害賠償での過失割合にどのように影響するか(裁判例の基本的な考え方も)

わが国には,「何人も,…公安委員会の運転免許を受けないで(…運転免許の効力が停止されている場合を含む。),自動車又は原動機付自転車を運転してはならない。」との法律があり(道路交通法64条1項),これに違反して,無免許運転をした場合,刑事上,1年以下の懲役又は30万円以下の刑事処分を科せられることとなります(道路交通法117条の4第2号)。なお,ここでいう無免許とは,運転訓練を経ない無免許に限られず,些細な交通違反を重ねて免許停止の処分を受けている者も含まれます。

では,無免許運転の場合,民事上は過失割合にいかなる影響を及ぼすのでしょうか。無免許運転の事実により,直ちに同運転者に不利益な過失修正がなされるのか問題となります。

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交通事故損害賠償請求事件において過失相殺は裁判所の義務か

交通事故が発生した場合,通常は,各人の損害額に当事者双方の過失割合を乗じて賠償額を決します。

もっとも,交通事故損害賠償請求事件において,何らかの理由で一方当事者が過失主張をしない場合があります。

では,一方当事者が過失主張をしない場合に,裁判所は職権で過失相殺ができるのでしょうか,またはしなければならないのでしょうか。 “交通事故損害賠償請求事件において過失相殺は裁判所の義務か” の続きを読む

判例による過失相殺減額の適用拡大(過失相殺能力の緩和・被害者側の過失)と歯止め

交通事故により他人に損害を及ぼした場合に賠償責任を負う根拠は,主に不法行為に基づく損害賠償責任です(民法709条)。

不法行為に基づく損害賠償責任は,過失責任であり,被害者に過失があった場合には,過失相殺がなされます。 “判例による過失相殺減額の適用拡大(過失相殺能力の緩和・被害者側の過失)と歯止め” の続きを読む

交通事故による後遺障害慰謝料計算額の相場(赤本・青本・緑本では同じ自賠責等級でも裁判基準額・弁護士基準額が異なる)

交通事故被害に遭い,不幸にも後遺障害が残ってしまった場合,加害者に対して,自賠責保険又は裁判所によって認定された後遺障害等級に応じて後遺障害慰謝料を請求できることはよく知られています。

もっとも,この後遺障害慰謝料が,同じ等級であっても,赤本(東京基準),緑本(大阪基準),青本で微妙に違っていることは意外に知られていません。

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酒気帯び運転・飲酒運転は交通事故の過失割合にどのように影響するかを裁判例の修正率を基に検討する

わが国には,「何人も,酒気を帯びて車両等を運転してはならない。」との法律があり(道路交通法65条1項),これに違反して酒気帯び運転をした場合,刑事上,5年以下の懲役又は100万円以下の刑事処分を科せられることとなります(道路交通法117条の2第1項)。

では,この酒気帯び状態で交通事故を起こした場合,民事上は過失割合にいかなる影響を及ぼすのでしょうか。酒気帯び運転の事実により,直ちに同運転者に不利益な過失修正がなされるのか問題となります。 “酒気帯び運転・飲酒運転は交通事故の過失割合にどのように影響するかを裁判例の修正率を基に検討する” の続きを読む

交通事故加害者が被害車両の時価額全額を支払った場合当該車両の所有権を取得する理由

交通事故を起こし100%の過失割合によるとされた場合であり,かつ被害車両が全損と評価された場合には,交通事故を起こした加害者が被害車両の全損時価額の全額の支払いをした場合には(なお,双方に過失がある場合に過失分のみ支払ったにすぎない事案は除きます。),当該加害者が,被害車両の所有権を取得します。

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交通事故損害賠償事案における過失割合についての基本的な考え方とは

交通事故損害賠償事案においては,自己に関与した当事者それぞれについて,その過失の程度(自己に寄与した程度)において,損害賠償を負担することとなります。

では,ここでいう過失とはどのようなものをいうのでしょうか。

以下,交通事故損害賠償事案における過失論の意義について検討したいと思います。 “交通事故損害賠償事案における過失割合についての基本的な考え方とは” の続きを読む