自転車交通事故の過失割合について,裁判例ではママチャリとロードバイクで違いがでるか?

道路交通法上,自転車は軽車両として扱われますので,自転車の通行区分は車両のそれに従います。
もっとも,自転車は軽車両であるが故に,一般車両とは異なった扱いを受けることとなり,歩行者との関係では強者として扱われ,他方四輪車・単車との関係では弱者として扱われるのが原則です。

そのため,自転車が交通事故に遭った場合,その過失割合については,通常,歩行者との関係では不利に,四輪車・単車との関係では有利に認定されます。
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交差点進入車両に徐行義務が課される場合と,これが免除される場合の注意義務とは

車両を運転して交差点に進入しようとする際,①手前で一時停止をしなければならない場合,②交差点進入時に徐行をしなければならない場合,③一時停止も徐行も必要ない場合があり得ます。 “交差点進入車両に徐行義務が課される場合と,これが免除される場合の注意義務とは” の続きを読む

飛び石でフロントガラスやボディが損傷した場合に前車の運転者に車両修理代金を請求できるか?自動車保険は使えるか?

自動車を運転していると,一定の確率で,前を走行する車両がタイヤで跳ね上げた小石が後ろに向かって飛んでくることがあり得ます。高速道路の場合は,一般道よりもその確率が上昇します。

では,前を走行する車両が飛ばした小石によって自動車を損傷された場合,前を走行する運転手に修理代金の請求ができるのでしょうか。 “飛び石でフロントガラスやボディが損傷した場合に前車の運転者に車両修理代金を請求できるか?自動車保険は使えるか?” の続きを読む

バイク運転者の道路交通法上のヘルメット装着義務と未着用者が交通事故に遭った場合の過失相殺割合

わが国では,原動機付自転車を運転する場合であっても,大型・普通自動二車であっても,バイクを運転する場合には,ヘルメットを装着しなければならないという義務があります(道路交通法71条の4第1項・2項)。

では,バイクの運転者が,ヘルメットを装着しない状態で交通事故に遭った場合,当該ヘルメット未着用による過失が問われるのでしょうか。 “バイク運転者の道路交通法上のヘルメット装着義務と未着用者が交通事故に遭った場合の過失相殺割合” の続きを読む

駐車禁止場所とその範囲(道路交通法上当然の法定禁止場所と道路標識・道路標示による指定禁止場所について)

法律上,車両を駐車させてはいけない場所が存在しています。

この車両を駐車させてはいけない場所において,車両を駐車させると,道路交通法違反として切符を切られてしまいます。

また,交通事故損害賠償上も,大きな過失をとられてしまいます。

そこで,以下,駐車とは何か,駐車が禁止される場所(法定禁止場所・指定禁止場所)について見ていくこととします。 “駐車禁止場所とその範囲(道路交通法上当然の法定禁止場所と道路標識・道路標示による指定禁止場所について)” の続きを読む

交差点手前の黄色実線の意味(黄色区画線は車線境界線の場合と車道中央線の場合では違う法規制です)

交差点の手前で,車線が黄色の実線となっている場所があります。

皆さんは,この交差点手前の黄色実線の意味を知っていますか。

実は,この黄色の実線は,車線境界線の場合と車道中央線の場合とで,その意味が異なります。 “交差点手前の黄色実線の意味(黄色区画線は車線境界線の場合と車道中央線の場合では違う法規制です)” の続きを読む

Uターン時の道路交通法の規制(標識・表示による転回禁止場所,合図の方法等)と交通事故が起きた場合の過失割合

道路上において,転回車両と,道路直進車両との間で交通事故が発生した場合,その過失割合はどのように決められるのでしょうか。

以下,転回車両に,道路交通法上どのような規制が課されているかを見た上で,と,転回車両と道路直進車両の間で交通事故が起きた場合の基本的過失割合について説明をします。 “Uターン時の道路交通法の規制(標識・表示による転回禁止場所,合図の方法等)と交通事故が起きた場合の過失割合” の続きを読む

【バイクの法区分】二輪車(原付を含む)の概念は道路交通法と道路運送車両法で異なります

皆さんは,二輪車の区分をご存知ですか。おそらく,50cc未満の二輪車を原付という程度の認識の方が多いのではないでしょうか。かくいう私も,弁護士になるまでは,そんな認識でした。 “【バイクの法区分】二輪車(原付を含む)の概念は道路交通法と道路運送車両法で異なります” の続きを読む

緊急自動車(パトカー・救急車・消防車等)と一般車両との交通事故の過失割合

緊急自動車と交通事故に遭った場合,一般車両との交通事故の場合とは異なる割合で過失の認定がなされます。

理由は,緊急自動車が出動しなければならない状況下は,その目的達成のための緊急性が極めて高い場合であるといえ,道路における危険防止との均衡を考慮した上で,一般の車両に優先させて緊急危機的状況を取り除く必要がある場合であるからです。

本稿では,緊急自動車との事故の場合の過失割合を検討するために,緊急自動車と認められる要件,緊急自動車の道路交通法上の位置づけ,緊急自動車との事故の場合の過失割合の順に検討していきます。 “緊急自動車(パトカー・救急車・消防車等)と一般車両との交通事故の過失割合” の続きを読む